RED WING? engineer boots sole customize...Actually Mason vol.2
前回の続き。。。
限りなくミネソタ州のブーツ屋さんの仕様に近い、ウィスコンシン州のブーツ屋さんのブーツ。。。という話で終わりました。
てか、どっちが先かも不明ですが…。
そんなRED WINGチックなMASONのエンジニアブーツをオールソールします。
古いアウトソールとミッドソールを外して…。
…。
Nooooooooo!!!!
ウェルトが「すくい縫い」の糸目から、切れていました。。。
こうなってしまうと、リウェルトするしかありません。
古いブーツはこれがあるので、オールソールを考える場合は要注意(リウェルトは別途料金がかかります)
なぜ、こうなるかというと、
ウェルトに使用するのは革の部位でいうとBelly(ベリー)になります。
Belly=お腹です。日本式でいうと「縁側」
ベリーは革の繊維が密ではないので、柔らかく伸びやすい性質です。
これは形成するモノ(型出し)の素材として適しているのでウェルトに向いている部位です。
ですが、繊維が密ではない分、革としては弱い部位でもあるワケで。。。
また、アッパーへのメンテナンスでも見落としがちな部分なワケで。。。
さらに、長年の湿気や乾燥の繰り返し+経年での劣化。。。
これらによって、こーなっちゃうので古いユーズドブーツやデットストックでも保管状態が悪ければ硬化してこの様な事になりかねますのでご注意を。
因みに、ウォレットの製作には繊維が密で伸びの少ない「ベンズ」や「ショルダー」を用います。
そんなこんなでウェルトを外します。
中底もTEXONという鞄の芯材などに用いられる再生皮革とPORONと呼ばれるウレタン材なので皮革に換えます(中底はショルダー近辺)
それはまた次回に。。。
- 2011.05.28 Saturday
- Engineer Boots Repair
- 02:33
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- by Sliver-Silver